考え方というのは誰かの一言で一瞬にして変わることがあり、とても面白いのだが
私は古文の先生の一言で大きく世界の見方が変わったことがある。
古典では、霊が実在するように書かれていることがよくある。
当たり前のように存在していて、その前提でもって色々と悩んだり対処したりしている。
幼い私は
「ふっ、昔の人ってばかだなぁ。そんな存在しないものに振り回されるなんて」
などと考えていたのだが
一度だけ、古文の先生がこう言ったのだ
「あまりに書かれ方に確信がありすぎない?
ほんとうに霊は、実在したのかもね。」
衝撃を受けた。
そう思うと全て辻褄が合うのだ。
だいぶ話が逸れるが
今日、我々が生きる世界に存在するもので、昔の人が理解できないものは多々あるだろう。
全ての表現は意味不明で、全て夢物語で、魔法のようで、ファンタジーの世界だと思われるだろう。
きっと未来の人が今の書物を読んだら、
「くそ21世紀のやつら、公式書類にまでファンタジー持ち込むんじゃねえよ、ばーか」
などと罵っているだろう
同じことが起こっている可能性がある
今のWi-Fiのように、昔霊が実在したのかもしれない。
その辺を飛び回っていたのかもしれない。
古典を、本当に事実が書かれていたとして読んでいたら、全く違う面白さがあった気がして
今は少し後悔している