フレア

ざれごと

仕方ない

仕方ない、は人を思考停止させる魔法の言葉である

仕方なくないからツラいのだ。

 

たとえば、だ。

昔は一夫多妻制が主流だったが、現在は少しの不倫でさえ社会的に許されない風潮があるが

私は、2人で会ってるときに「仕事だから」で立ち去されるのも嫌だ。だけど、嫌だと言ってヒステリックを起こし、相手を責め立てることはできない。なぜなら仕方ないからだ。

 

昔の女の人達も、こんな気持ちだったのではないかと思う。たしかに一夫多妻は嫌だった。けれど仕方ないものは仕方ない。

というか、嫌だとも思わなかった人がほとんどだったのではなかろうか。一夫多妻制の是非など、まず考えたこともなかったなのではなかろろうか。そして苦しまずにその状況を受け入れていたのではなかろうか。

 

 

身分制もそうだ。昔ははっきりと身分制が存在した。江戸時代の士農工商が代表だろうか。農民は武士にコキ使われ散々理不尽な目にあっただろうが、ほとんどの人が怒ることはなかっただろう。なぜなら仕方ないからだ。

武士に理不尽に身内を殺されてもなお、天災に近い感覚で受け入れたのではと思う。

 

今は違う。

親のコネで入社した奴がいたらムカつく。

親が偉くないと言っても、立場が上の人達に理不尽に殺されでもしたら、一生かけて恨み潰すと思う。

 

 

誰もヒステリーなんて起こしたくない。怒りも恨みもエネルギーがいる不快な感情だ。

 

仕方ないと諦めたら、不快な感情は湧き出ることはない。

仕方なくないんだと、思うから苦しい。

 

周りに流されることなく、便利な価値観を自分で選び取って

もし、仕方ないと、自分自身に思わせることができたなら、これ以上ない幸福な一生を送れるのではないかと思うんだ。

 

 

でも、仕方なくなんてないと気付いて、戦って手にした世界に生きたいと思ってしまうのはどうしてだろうね。

仕方ないと思う能力が高い人と、仕方なくなんてないと気付いて戦える人は、本当はどちらが幸せなんだろうね。